ヘンプカープロジェクト概要

2011年05月11日

ヘンプカー・プロジェクトの目的

5月10日に行われたヘンプカー・プロジェクト北海道会議の中で、ヘンプカーを走らせるひとつの大きな目的として、中山康直さんが以下のように発言しました。

* * * * * *

今年のヘンプカーはヘンプシードオイルで行います。種から絞ったオイルです。
しかし、ヘンプシードは本来、燃料として活用するよりも、エステティック製品の原材料や、食用油などで活用したほうがいいんです。
とりあえずは、賞味期限切れで酸化したヘンプシードオイルが余ってるので、それを活用しようということになっています。
しかし、ゆくゆくは、茎から液体燃料としての軽油と灯油を作ろうと考えています。

茎を液体化させるプロセスで、ガスが発生し、それで電気を起こすことができます。
もちろん麻だけではなく、色々な植物からガスを発生させて電気を起こすことができます。
植物資源で、エネルギーを、ある程度賄う事ができるのです。

高い建設資金がかかり、なおかつちょっとトラブルがあったら大変な労力と時間とお金がかかってしまう原発を作ることよりもいい。
つまり、そういう地下資源依存から脱却するという意味で、植物資源を活用しなければならない。
その中で、私たちはヘンプというものに注目しています。

現在、山梨、徳島、鹿児島に、植物から燃料を作るプラント工場があります。
燃料にするための植物はなんでもいいんですが、特に、麻という植物は花火の原料にもなっていて、要するに爆発力があるということで、燃料にした場合、ほかの植物よりも合理的ではないかと思うんです。
燃料としてだけではなくて、麻というのは植物をまるごと使えるので、素晴らしいものじゃないですか。
だから、麻を燃料の素材として活用することは、トータルなレベルから考えると非常に理にかなっています。

プラント工場にも様々な規模がありますが、5億円集まると建設できます。
この規模の工場ができると、1日2.5トンの麻の茎を処理することができます。
そうすると、触媒を変えることによって、軽油、灯油、そしてガソリンもできるそうです。ジェット燃料もできるそうなんです。
だからこういうプラントを民間で作ってしまおうという事を、ヘンプカーを走らせるひとつの目的にすると、みんなの意識がそこに向くので、本質的な脱・地下資源という運動の流れになるのではないかと思うんです。
そしてプラントを作った地域で、関係する車をヘンプオイルで走らせるようにする。そこまでいけば、国もちゃんと注目してくれるようになると思うんです。
ここまでは、民間でできます。


posted by yashiro at 07:00| Comment(0) | その他
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